丸めた紙を開いたら

日々の生活から思ったことを自分の言葉で書き連ねるブログ

7:好きなのに重い鎖で縛られる

だんだん●日続けばいいほう坊主の本性が出てきた感があります(笑)

さて、本日は久しぶりに絵を描きました。
描いている最中いろんな気持ちが湧いていたので、ちょっとそのことについて書いてみようかと思います。

絵は好きですが過去に苦い思い出しかないです。そう、絵は誰がみても上手い下手がわかる上に、そもそも描ける人が多い。

そして、学生時代なんかは特に「絵が上手い/下手」でヒエラルキーができた記憶があります。

今は違うのかもしれませんし、そういう環境が特殊なのかも知れませんが少なくとも私が属していた環境はそんなでした。

例えば。。

友人の描くイラストがとてもかっこよくて、自分にも描けないかなと頑張ってみるとパクった・真似したと怒られる。

「ごめんね、あまりにもカッコよかったからつい…」的な平謝りをしたこともありますね。

…時効だと思うので、この件に関しては開きなおってもいいでしょうか。

誰だっていい作品には影響を受けるじゃないですか。
あなたの描いてる絵だって、作家さんや漫画家さんの影響を受けてませんか?と今ならその子に言える気がします。

真似されるってことはあなたの作品がそれだけ真似した側にとって価値あるものだったから素晴らしいことなんですよ!(開き直り)

まあ、確かに誰の影響も一切受けずに、自分がゼロから考えて作り上げたものと似た作品が世の中に発表されて自分以上の評価を得たら不満は覚えますがね。。
それだったら、ごめんなさいって素直に謝りますが。

こんなこともありました。

美術室の準備室に入った時に、私が描いた版画がたまたま目に入った知り合いがいて、「すごーい」と言った直後「やっぱ全然すごくない。むしろ下手」と言ってその版画絵をずさんに戻したんです。

なので「それ私の絵なんだ、下手でごめんね」と言ったところ、その子の顔が一瞬青ざめまして。
「あ、うそうそ!上手いよ!下手とか冗談だよ〜」って取り繕う姿を見て、人間の本性ってこんなもんだなと多感な学生時代に思ったこともあります。

さらに社会人になって、とある案件で、自称:絵が描けない上司に『リアルな描写のベリーダンサー』を描いてと言われ、頑張って描いてたら「何それ!!何描いてんの!?」とか大声で笑われながら言われたこともありました。。

すごい恥ずかしくなって絵を破り捨てたかったですね…。涙が込み上げてきましたがその時はグッと押さえました。

…うーん、改めていい思い出が本当にないなぁ。
上以外でもチクチクと胸が痛む記憶しかない。

なんで嫌な苦い記憶しかない、誰かに褒められたりした記憶もないのに、絵を描くのがいまだに好きなのかはわかりません(笑)

絵を描くという行為は私の中で好きなもののはずですが、もしかすると重い鎖になってしまっているのも事実かもしれません。

本当は絵を仕事にしたいと思うのですが、散々言われてきたので人前に出すのはとても勇気がいるんですよね。例えSNSでも。

だから、失礼ながら画力はそんなに高くないかなと思う絵でも、SNSなどでバンバンUPできてる方達はすごいなと思いますし羨ましいです。

「作品を比べるなら一流の人たちのものと較べなさい。
でもその人の作品を自分のレベルに落としてはいけない。嫉妬するのはその人の作品を自分のレベルに落としているからだ。
自分の作品のどこが足りていないかを考えなさい。

かといって同じレベルの人たちとも較べてはならない。どんぐりの背比べだからね」

と専門学生時代になんかの先生に言われたことを、これを書きながらふと思い出しました。

もしかすると較べる・較べられるのが怖いのかも知れませんね。

うん、ちょっとだけ気持ちに整理がついてきた気がします。
あの絵はまだ描きかけですが完成させますよ!